葬儀までの流れ

臨終当日は…

臨終の時に看取った人による「末期の水（死水）」を最初として、医療関係者などによる「死後の処置」、遺体を搬送し安置しての「枕経」（仏教の場合）、役所に「死亡届」を提出し、「火葬許可証」を交付してもらう……ここまでが死亡当日にすることです。
宗教者や葬儀社と打ち合わせをして葬儀の日程、場所、手順を決め、各方面に連絡を開始します。

納棺などのご遺体について

通常近親者で「納棺」をします。
消毒などの処置をして死装束に着替えさせる作業。
（昔ながらの修行僧の姿である経帷子を着せ、手には手甲、脚に脚絆、頭陀袋をかけ足袋に草鞋姿、手には杖、という姿にいたします）
着替えが済んだご遺体を近親者の手で棺に納めます。
近親者はご遺体の側で過ごします。この時間が大切です。
故人を想い、できれば顔をなでたりしてひとりひとりが充分にお別れの時間を持つといいでしょう。

通夜について

一般的に2日目か3日目の夕方に通夜を行います。
通夜儀礼が行われた後、宗教者によるお話（説法、法話）があります。
その後の持ち方は地域によって異なります。

お通夜に際しては

• 導師、先生の接待
  （斎場ご利用の場合、お茶の葉とお茶菓子をご用意ください）
• 導師、先生のお勤め後の接待
  （通常、喪主または親戚代表がこれにあたります）
• 会葬者、来賓のもてなし
  （仕出し業者をご利用の場合は配膳人などが付きます）
• 告別式当日に初七日または遺骨法要をなさる時、
  精進落としの料理の手配

告別式の前にご準備いただくこと

• 弔辞をお願いする場合
  （前もってお願いしておく・奉書に書いておく必要があるため）
• 弔電
  順位を決める。（本文までは5通位まで）導師・司式師の了承を要します。
  ※告別式前に葬儀社係員に、故人との続柄とお名前をお知らせください。（社名または個人名にふりがなをふる）
• 火葬場にお持ちになる物の準備

火葬場に持ってくるもの

1. お酒、お茶菓子、おつまみ（火葬場内に売店有り）
2. 紙コップ、紙皿（売店にもご用意有り）
3. ご出棺時間がお昼前後の場合は、おにぎりやサンドイッチを少々（人数に応じて）
   ※告別式当日に、初七日に参加される人員の人数と料理数のご確認。（火葬場にて多少の追加は可能）

ご葬儀

一般的に3日目あるいは4日目に葬儀を行い、棺を開けてひとりひとり最後の対面をしてお花を入れ、棺の蓋をし（地域、宗派によっては釘打ちをし）、霊柩車に乗せ、火葬場に向けて出棺します。
火葬場では、立ち会う人が炉の前でお別れし、控室でお茶菓子あるいは食事をして待ち、火葬が終了したら骨上げ（拾骨、収骨）をします。
その後、還骨法要（ところにより初七日の繰り上げ法要もあわせて行います）をし、会食して終わります。
葬儀後に行われる会食の席は「精進落とし」、「精進上げ」など、地域により様々に呼ばれていて標準的な名称はありません。

保険などの必要書類について

1. 生命保険の請求・死亡診断書（所定用紙がある場合有り）・被保険者の除籍抄本・保険金受取人の戸籍抄本と印鑑証明・印鑑・保険証書および最終保険料の領収書（詳細は各保険会社にお問い合わせください）
2. 国民年金
   （国民年金手帳、印鑑を持参し各役所国民年金保険課へ）
3. 遺族年金
   （年金手帳、厚生年金被保険者証、戸籍謄本、死亡診断書、印鑑を持参し、各所管の年金事務所へ）
   ※事前に各年金事務所にお問い合わせください。
4. 国民健康保険
   （保険証・死亡診断書・印鑑などを持参し各役所の国民健康保険係へ）
   ※保険会社により異なる場合があります。

法事について

1. 初七日
   亡くなった日を含めて7日目。
   （告別式当日にされる方が多いです）
2. 五七（35）日か、七七（49）日忌
   香典返しを済ます。
   ※仏教徒はこの日まで黒塗りのお位牌を準備し、お仏壇がない方は出来ればご用意します。
   （葬儀社にて取り扱いのものもございますので、ご相談ください）